モチベーション!

その日のトレーニングを充実させるために必要なことは何か。
高いモチベーションを持ち、チャレンジする気持ちで取り組むこと。
これが何よりも大切だ。

モチベーションと言えば・・・
男は昔の自分を振り返っていた。中学一年の冬だった。
地元に名画座という古い映画館があった。
感動するから見に行こうぜと友達に誘われて、それほど乗り気ではなかったのだが、ある映画を見に行った。「ロッキーⅠ、Ⅱ」。
観ているうちに友達以上に熱くなっていく自分がいた。

以前「チャンプ」というボクサーである父と子の物語を見ていたため、感動するってまた誰かが死んでしまう可哀想な話か・・と思った。
とんでもなかった。金も頭も実力も無いしがないチンピラだが純粋で優しい男ロッキーがひょんなことからチャンピオンと戦えるチャンスを得た。
そこから自分のプライドをかけた挑戦が始まった。

人間くさい熱い男の挑戦する姿に、それまで燃えていた巨人の星やあしたのジョー、そして一番強いと信じて疑わなかったブルースリーとはまったく異なったリアルな努力する男の姿をみたような気がした。

映画館を出ると二人は家まで走った。熱い気持ちがそうさせたのだ。
よし俺はやるぞ。本当に強い男は熱くて優しい男でなくてはならんのだ。
そこから腕立て、腹筋、背筋、懸垂、ランニングが日課になった。

勿論生たまごの一気飲みも行った。腕立ては片手腕立てができるまで両手で100回、懸垂も片手懸垂ができるまで両手で50回、たまごはたまごアレルギーでありながらも、2、3個からはじめ、リバースしそうになりながらもど根性で一気に10個飲めるまで増やしていった。こんなことをほぼ毎日やっていた。

スェットというのもロッキーで知った。
早速スーパーでチャンピオンかラッセルか何かのグレーのスェット上下をお袋にねだって購入。
膝がすりむけアナがあくまで毎日着ていた。トレーナーはさすがに着ているだけでは穴が開かないので自分で穴を開けた。

そしてヘアバンド。これもロッキーのマストアイテム。当時はビヨンボルグかだれかがつけていて流行していたと思うのだが、近所のスーパーには無く、はじめは鉢巻だった。しかし鉢巻を日常しめているのは明らかに変なので、わざわざ仙台の中心街のスポーツ用品店に買いに行った。

中学二年の冬くらいには腕立て連続100回、片手腕立てで20回くらいできるようになっていた。そのやり方はロッキースタイルだ。これはしっかりとしたフォームでなかなかきついのだ。

ロッキーがミリタリープレスを行っていたので親父の錆びでしっかりコーティングされたバーベルを使って40kで連続20回くらいできるまでがんばった。
とにかくトレーニング種目はロッキーがやっていたものとそのまんま同じものをやっていた。それで彼のような身体になれると信じていた。

自慢ではないが高校卒業するまで超回復は知らなかった。やればやるだけ強くでかくなると信じていた。しかしやれどもやれども筋肉質にはなるのだがバルクが増えなかった。体重も65k程度だった。
思い起こせばいつも無駄の多い人生だった。

しかしやってもなかなか思うような成果が上がらなかったからこそ不屈の精神が身についた。
ロッキーは男にとって紛れも無く人生を変えた出会いであった。
男の場合ロッキーのテーマさえあればほぼ毎日のように立ち上がれないほどトレーニングすることができた。

これが「志」と言うものなんだろうか。男にとってはモチベーションを維持し続けることはそれほど困難なことではなかった。
~つづく~
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by stagecoach | 2006-12-18 01:40
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