第一話 つづきのつづき

「調子はどうだ」と聞く。「いや、だいじょぶです。」と返ってくる。
だいじょうぶとはなんだ! だいじょぶそうじゃねえから聴いてんだろ!
こんな奴もいる。僕にかまわなくて結構ですみたいな態度。

しかし大概は声をかけると何らかのリアクションは返ってくる。
はじめのうちはびびって返事ができない奴が多かったが、少しずつ話ができるようになってきている。

男が嫌いなことに「人の顔色みて話すな」がある。いまどきの奴らは大人の顔色をみて話す。この人はどういうタイプか、どう接すれば満足するか、そして上手いこと合せようとする。

しかしだ、そうはいかねぇのである。子どもたちには相手がどうであろうと自分の思いを素直に伝える勇気を持って欲しいと思っている。まあそういう子どもに育てたのは紛れもなく大人たちであることは間違いない。よく日本人は自己主張が苦手と言うが、こんなに自己主張が上手くできない子どもたちは日本人を超越しているのか。

上手いこと合せている奴は集中力がない。ちょっとするとすぐ周りの様子を伺い始めるからである。自分自身が見えていない。こういう奴は返事だけは素晴らしいのである。

こんな中でやれ県大会ベスト4だの、全国大会出場だの言っていても言うだけタダみたいなもんです。本心はまったく考えていませーんてな感じ。
なぜこんな雰囲気で活動し続けることができるんだ。お前ら人生、無駄使いしてんぞ。生きたくても生きれねえ奴もいる、無念さを引きずって逝ってしまう奴もいるのに。なんと理不尽なことか。

さてやる気のないものを発見したのは良いがどうしたものか少し思案してみる。こういう時は「集合!」である。ドリフでも他のメンバーがいい加減なことをし始めたら必ず長さんが集合をかけていたものだ。ちなみに私は高校の頃、志村けんが股間に白鳥の着ぐるみをつけ登場したかと思いきや先端からクラッカーを発射させるギャグに奥深さを感じていたものだった。

「お前ら集まれ!」再び言う(少し気合を入れる)。
もう生徒たちの中には、誰かやる気のない奴がいたんだなと感のいい奴は察している。そしてこの後の話が長いこともわかっているだろう。

自分がやる気がないことに気づいていない者たちに「気づき」を与えるために、更に少しモチベーションが下がってきつつある者のためにもいかなる話をするまいか考える。ここが本日の最大のポイント。
ここで失敗すると今日の仕事は負けなのである。

ジャンルは理論的説明編、スポーツ選手の裏話編、泣けるチームワーク編、感動のアンビリーバボー編、坊さん説法編、仲間意識編、誰かの代弁編、他のチームの場合編、動物編など様々なところから状況に適した内容を瞬時にセレクト。

当然、話のインパクトを最大限に引き出すために奴らの話を聴く体勢、姿勢からガツンといく。
基本は丸くなって話を聴く場合は全員が重ならないように立ち、全員の目が私から見えるように位置どること。これは主に熱く語りかける場面で用いられる。  ~つづく~
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by stagecoach | 2006-12-05 00:23
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